シャープは4月13日、酸化物半導体(IGZO)を採用した高性能液晶パネルの生産を亀山第2工場で始めたと発表した。
IGZO採用パネルの仕様(サンプル)は、液晶モニター向けの32インチ・3840×2160ピクセル(140ppi)、高精細ノートPC向けの10インチ・2560×1600ピクセル(300ppi)、タブレット向けの7インチ・800×1280ピクセル(217ppi)。
IGZOの採用で薄膜トランジスタ(TFT)を小型化し、1画素当たりの光の透過量を高めることで省電力化が可能という。また光配向技術「UV2A」により高品位表示を実現しているという。
テレビ用液晶パネルを生産していた亀山第2工場のラインを改造して生産する。
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