Twitter、サードパーティーによるツイート表示に制限 まずLinkedInで終了
Twitterが“ユーザー体験の一貫性を保つため”サードパーティーによるAPI利用に関するガイドラインを厳格にすると発表した。
米Twitterは6月29日(現地時間)、“Twitterのユーザー体験の一貫性を保つため”サードパーティーによるAPI利用に関するガイドラインを厳格にすると発表した。ガイドラインの具体的な変更内容は明らかになっていないが、この発表の直後、米LinkedInが同日からLinkedIn内でのツイートの表示を終了すると発表した。
TwitterとLinkedInは、2009年11月に提携を結び、ユーザーがLinkedInとTwitterのアカウントを同期していれば、自分のLinkedInプロフィールにツイートを自動的に表示できるようにしていた。この機能がTwitterの方針変更で終了になったという。LinkedInでの更新をTwitterに表示することは従来通りできる。
Twitterのコンシューマープロダクト担当ディレクターのマイケル・シッピー氏は公式ブログで、同社は6月13日に発表した「詳細」表示など、ユーザーがTwitterでより有意義なコンテンツを発見できるような機能を今後も提供していくが、こうした機能はユーザーがどんな方法(PCからであれモバイル端末からであれ)でTwitterを表示しても一貫して利用できるようでなければならないと説明する。そうしたユーザー体験を守るために、Twitter APIの利用に関するガイドラインを厳格にするという。
Twitterは創業当時から、Tweetie、TweetDeck、Seesmicなど多数のサードパーティーがAPIを利用したアプリを公開することでユーザーを増やしてきたが、TweetieとTweetDeckは買収して公式アプリにし、「サードパーティーは公式クライアントをまねたTwitterクライアントアプリを開発すべきではない」と発言したり、サードパーティーによるタイムラインでの広告ツイート表示を禁止するなど、サードパーティーに対する制限を段階的に厳しくしてきている。
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