Twitter、広告ツイートのタイムラインでの表示を禁止
サードパーティーは、広告プログラム「Promoted Tweets」を利用してタイムラインに広告ツイートを表示できなくなる。
米Twitterは5月24日(現地時間)、サードパーティーの広告ネットワークがTwitter APIを利用してタイムラインに広告ツイートを表示させることを禁止すると発表した。これに伴い、近いうちに利用規約を改定するという。
同社のディック・コストロCOO(最高執行責任者)は広告ツイート禁止の理由を、4月に発表した広告プログラム「Promoted Tweets」の長期的な健全性を守るためだと説明している。「サードパーティーの広告ネットワークは、必ずしもTwitterが創り上げたユニークなユーザー体験を守ることに関心を持っていない。彼らはTwitterプラットフォームの長期的な健全性を犠牲にして市場シェアと短期的な収益を獲得しようとするだろう」とし、「それによって最良のユーザー体験の革新が犠牲になる」としている。
Promoted Tweetsは、パートナー企業の広告ツイートを検索結果や企業のフォロワーのタイムラインに表示するという広告プログラム。ユーザーの興味に沿ったものだけを表示し、ユーザー体験を損なわないよう注意を払っているという。そのためにPromoted Tweetsではユーザーが好まない広告ツイートを非表示にするための「Resonance」という評価軸を用意している。
Twitterが禁止するのはタイムラインでの広告ツイートであり、広告ツイート自体は今後もサポートする。コストロ氏は「Twitterはサードパーティーの広告ツイートに関連するサポート費用を負担していく。サードパーティーの負担はそれに比べてほとんどない」と語る。また、サードパーティー製Twitterクライアントにおけるタイムラインでの広告ツイート表示を含む広告販売については認めている。
コストロ氏は、新しい利用規約によって幾つかの企業が既に広告ツイートビジネスに投資した時間と金が無駄になることは認識しているとしつつ、近く実装されるAnnotation(注釈)機能がさまざまなビジネス機会を創出するといい、「サードパーティーがこの新機能を使ってわれわれが想像もできないようなビジネスを立ち上げると確信している」と語った。
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