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「ダイヤモンドでできた星」が見つかる 地球から近い

ダイヤモンドでできているとみられる星が太陽系から比較的近くに見つかった。地球3つ分の重さのダイヤが詰まっているという。

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かに座55eは高熱の黒鉛でおおわれた表面の下にダイヤモンドの層があると考えられている=イェール大学の記事より

 地球の近くにダイヤモンドでできているとみられる星がある──米イェール大学とフランスの天体物理学研究機関が専門誌に論文を発表した。

 その星は地球から40光年の距離にあるかに座55番星の惑星「かに座55e」。半径は地球の2倍程度、質量は8倍という「スーパーアース」だ。かなりの速度で主星のまわりを公転しており、この星の1年はたったの18時間。星の表面は摂氏約2150度の高温になっており、人は住めそうもない。

 この星の組成について、ありうる組み合わせの中から計算で導き出されたのは、この星が主に黒鉛とダイヤモンド(ほかに鉄やシリコンなど)でできているという結論だった。少なくとも惑星の質量の3分の1はダイヤモンドでできており、これは地球3つ分に当たるという。

 地球と同じような惑星に見えるからといって、今後は地球と同じ組成などを当てはめるわけにはいかなくなる──と研究者。地球と似た大きさの惑星の形成についての新たな知見につながるとしている。

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