PC遠隔操作事件・犯人から元日に再びメール 「新しいゲームのご案内ですよー」
PC遠隔操作事件の犯人とみられる人物からのメールが新年早々に再び届いた。「さて 新しいゲームのご案内ですよーーー」と、パズルを解くよう促している。
PC遠隔操作事件の犯人とみられる人物からのメールが1月1日未明、ITmedia Newsと契約しているライターなどに届いた。メールには「さて 新しいゲームのご案内ですよーーー」として複数のファイルのダウンロード先が記されており、パズルを解くことで遠隔操作プログラムと付属ツールのソースコード一式、本人からの長文のメッセージが手に入る、という。
メールは11月に送信されたものと同じアドレスから送られていた。
メールは新年のあいさつから始まり、「さて 新しいゲームのご案内ですよーーー 10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です」として、「添付のパズルを解くと、先着1名様限定で「iesysと付属ツールのソースコード一式」「私からの長文のメッセージ(これまで頂いたメールへの解答などFAQ形式)が自動的に入手できる仕掛けになっています」と、複数のファイルが格納された7z形式の圧縮ファイルと、そのうち1枚のJPEGファイルがアップロードされたアップローダーへのリンクが記されていた。
そのうちの1つ画像には、韓国のドラえもんこと「トンチャモン」のイラスト、ゲーム「テイルズオブエターニア」のキャラ「メルディ」のイラストが入っており、トンチャモンからはハングル、メルディからは同ゲームに登場する「メルニクス語」が吹き出し入りで書かれている。メルニクス語は「happy new year」と書かれているようだ。
メールによると「問題は5問」で、解くごとに次の問題のファイルが出現します」という。「マスメディアの方は独占スクープのチャンスです。早い者勝ちですよ」「今回のゲームは死ぬとか殺すとかの犯罪的な要素は一切無いので、急いで通報する必要はありません。誰か解いたあとで、出てきたファイルと一緒に捜査本部の方にも送ってあげてください」と記されている。締めは女性の手紙に使われる「かしこ」で終わっていた。
犯人とみられる人物は11月にもメールを送信。「ミスしました。ゲームは私の負けのようです」として写真を添付していた。警視庁などの合同捜査本部はメールの送り主を一連の遠隔操作事件の容疑者とみて最高300万円の捜査特別報奨金を設定して情報提供を呼び掛けている。
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