インターネットドメイン監督団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は10月23日(現地時間)、「新しいgTLDプログラム(リンク先はPDF)」の下、非ラテン文字のトップレベルドメイン4件を初めてルートゾーンに追加(利用可能にした)と発表した。
gTLDとして承認されたのは、アラビア文字、キリル文字、中国文字の以下の4件。
ICANNは2009年に「IDN ccTLD(国際化国コードトップレベルドメイン名)」の導入を承認し、ラテン文字以外の文字(日本語やハングル、キリル文字、アラビア文字など)のトップレベルドメインへの利用を認めた。この段階では非ラテン文字の利用は国際化ドメイン名(IDN)に限定されていたが、2011年にgTLD(.comや.orgのような汎用トップレベルドメイン)に関する新しいプログラムが承認されたことにより、審査を通過すればどんな単語でもTLDとして利用できるようになった。新gTLDプログラムにはラテン文字のものも合わせて1930件の申請があり、今回利用できるようになったのはその中の4件だ。
ICANNは向こう数カ月中にさらに多くの新gTLDを利用可能にしていくという。現在gTLDは22件だが、1400件前後に増える見込み。
新gTLDプログラムには世界各国の企業や団体が申請しており、米Googleはカタカナの「.グーグル」などを含む101件を申請。「.docs」を米Microsoftと争っている。複数の団体が同じgTLDを申請した場合は、オークションで獲得者を決めることになっている。
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