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iPhone販売ドコモ参入でも「変化なし」とKDDI 「5cも売れ出している」
「幸いにも今日時点で大きな変化はない」――KDDIの田中社長は、ドコモがiPhone販売に参入した影響について、こう胸をなでおろす。
「幸いにも今日時点で大きな変化はない」――KDDIの田中孝司社長は10月28日の決算会見で、NTTドコモがiPhone販売に参入した影響を問われてこう話した。むしろ「両社(ドコモ、ソフトバンクモバイル)とも好調にポートイン(MNP転入)が増えている」という。
9月のMNPは11万800件の転入超過で、24カ月連続のトップを維持。田中社長は「9月はでき過ぎ」と評価し、10月は「それなり、まあまあだった」と9月ほどの結果は出ていないことを示唆。今後は「iPhoneの需給が好転し、ドコモのiPhone取扱店も増えていく。今後どうなるかはまだ分からない」と、ドコモへの警戒は解いていない。
販売不振が伝えられているiPhone 5cも「売れ出して来ており、好転の兆しがある」という。「当初は“廉価版”と言われたため、安物は嫌だ、と敬遠されたのかもしれないが、(5sと)中身はあまり変わらない。カラーバリエーションもいいのでは」
11月にはiPad新モデルも発売予定。タブレットとスマートフォンで月間データ容量をシェアできる「データシェア」サービスなどを展開し、iPadとiPhoneのセット購入も促すほか、iPadの下取りを行うなどして「販売促進に努力していきたい」としている。
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