Motorola、組み立てスマートフォン構想「Project Ara」を発表:“ハードウェア版Android”を目指す
「Porject Ara」は、サードパーティー製のモジュールを組み合わせたスマートフォンを購入し、後からカメラやプロセッサを付け替えたりすることもできるようにするオープンハードウェアプラットフォーム構想だ。
米Google傘下のMotorola Mobilityは10月28日(現地時間)、オープンなハードウェアプラットフォームを構築するプロジェクト「Project Ara」を発表した。ソフトウェアにおけるAndroidプラットフォームと同様のことをハードウェアで実現するのが目的という。ハードウェアを製作するサードパーティーの開発者エコシステムを形成し、スマートフォン製作の垣根を低くし、イノベーションを加速し、開発期間を短縮したいとしている。
Araでは、モジュールと、各モジュールを設置するための「endoskeleton(内骨格)」と呼ぶフレームを組み合わせてスマートフォンを組み上げる。モジュールは交換可能で、ユーザーは後からディスプレイの解像度を上げたり、プロセッサーをアップグレードすることなどができる。
Motorolaは約1年前からAraの構想を暖めてきたが、最近同じビジョンを持つプロジェクト「Phonebloks」と出会い、Motorolaは技術を、Phonebloksはコミュニティーを持っていることから協力していくことにしたという。また、Project Ara resarch scoutsというボランティアを募っており、こちらは一般ユーザーがアンケートに答えたりフィードバックすることでプロジェクトに参加できる。
数カ月中にモジュール開発者への招待を開始し、この冬中に「Module Developer's Kit(MDK)」のα版をリリースする計画だ。
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