Facebook、自動再生動画広告のテストを開始
Facebookが、ユーザーのニュースフィード上で無音で自動再生され、クリックすると音声付きで再生する動画広告のテストを開始した。
米Facebookは12月17日(現地時間)、ニュースフィード上で自動再生する動画広告のテストを開始したと発表した。今週から一部のユーザーのデスクトップおよびモバイルでのニュースフィードに動画広告が表示されるようになるという。
同社によると、9月にテストを開始したモバイルアプリでの動画の自動再生テストの結果、動画投稿への「いいね!」やシェアが10%増加したという。9月の段階で同社は、この機能の目的は「最良のユーザー体験」で、「将来的には広告主にこの機能を提供する方策を検討していく」としていた。
自動再生動画広告はユーザーのニュースフィード上で音声はミュートした状態(無音)で再生される。放置していると、1度再生されるだけで終了する(スクロール中も再生は続いている)。動画再生中にクリック(モバイルの場合はタップ)すると音声がオンになり、全画面再生に切り替わる。動画の再生が終了すると同じ広告主による動画がさらに2つ表示され、横スクロールでこれらを表示してクリック(タップ)すると再生できる。
モバイルの場合は動画はWi-Fiで接続している間にあらかじめダウンロードされるので、通信キャリアの料金プランに影響しない。
動画広告の長さは不明だが、Facebookが公式ブログで紹介しているサンプルの広告は約15秒だ。
Facebookの広告主は現在、「ページ投稿動画広告」という動画広告を利用できるが、今回テストを開始した自動再生機能がすべての動画広告に適用されるのかや広告料がどうなるかなどは不明だ。Facebookはテストの結果をみて検討するとしている。
Facebookの第3四半期(7〜9月)の売上高は約20億ドルで、広告による売り上げはその89%を占める。
マーク・ザッカーバーグCEOは第3四半期の業績発表の際、動画広告についての質問に対し、「ニュースフィード上で自動再生する動画を提供できれば良いユーザー体験になるだろう」としながら「それが貧弱なものであればネガティブになるので、慎重に進めているところだ」と語った。
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