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輪のある小惑星、初めて見つかる

輪を持つ小惑星が初めて見つかった。太陽系では土星などに続き5番目だ。

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 輪を持つ小惑星が初めて見つかり、ブラジル国立天文台やヨーロッパ南天天文台(ESO)などが英科学誌「Nature」に発表した。輪を持つ天体としては最も小さく、ESOは「驚くべき発見」としている。

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輪のある小惑星「カリクロ」のイメージ ESO/L. Calcada/M. Kornmesser/Nick Risinger

 小惑星は土星と天王星の間にある「センタウルス天体」の1つ「カリクロ」(Chariklo、ギリシア神話に登場するケンタウルス・ケイローンの妻の名前)。直径約250キロの小惑星の周囲に、幅7キロと3キロの二重の輪があるという。

 カリクロによる星食を昨年6月に南米の7カ所の天文台で観測したところ、星食の直前と直後にもわずかな時間ながら食が起こっていることが分かった。観測結果から、カリクロから9キロ離れたところに輪があるという結論に至ったという。

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輪のある小惑星「カリクロ」のイメージ ESO/L. Calcada/M. Kornmesser/Nick Risinger

 太陽系の天体で輪が見つかっているのは木星、土星、天王星、海王星で、カリクロは5番目の天体となる。惑星と比べるとカリクロはとても小さく、何らかの衝突で生じた破片が輪になった可能性があるという。またカリクロには未発見の小さな衛星が見つかる可能性もあるという。

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