シャープ「プラズマクラスター」販売台数5000万台突破 第3者機関の検証による「効果」強みに
シャープの独自空気清浄機術「プラズマクラスター」を搭載した商品の世界累計販売段数が、昨年末に5000万台を超えた。
シャープは4月17日、独自空気浄化技術「プラズマクラスター」を搭載した商品の販売台数が昨年末に全世界累計で5000万台を超えたと発表した。「第3者機関による効果検証に基いた確かな効用」を強調する。
プラズマクラスターは、自然界にあるのと同じプラス/マイナスイオンを放出し、空気中のウイルスやカビ、匂いなどを抑える同社独自の技術。2000年10月に初めて対応空気清浄機を発売してから、冷蔵庫や洗濯機、理美容家電など15商品に搭載を広げている。
他社とも提携し、車や住宅など26企業の製品に採用されている。今月23日から、大阪市営地下鉄御堂筋線の通勤車両に搭載し効果検証を始めるなど、公共空間での活用も視野に入れる。
販売数の85%は国内で、海外市場は中国をはじめアジアや中近東が中心だという。昨年度の同社白物家電の販売額のうち、約半分をプラズマクラスター搭載製品が占めている。
「国内外の第3者機関で効用をきちんと検証しているのが大きな特徴」と、健康・環境システム事業本部の阪本実雄副本部長は強調する。ウイルス、アレル物質、かび菌などの対象ごとに、実際の使用シーンを想定して実用的な検証を行っており、「安全性と効果が信頼された結果、5000万台を達成できた」と話す。
花粉や黄砂、PM2.5など空気環境の悪化に加え、共働きや単身世帯の増加で窓を開け閉めして空気を入れ替える機会の減少もあり、今後住宅内での利用ニーズは高まっていくと予想する。梅雨のシーズンを控え、湿度が上がりカビが発生しやすくなるエアコンや洗濯機などを押し出していく。
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