「Visual Studio 2013 Update 2」リリース iOSやAndroidアプリ開発ツールキットをサポート
Microsoftが「Visual Studio Update 2」をリリースした。「モバイル第一、クラウド第一」戦略に則り、マルチプラットフォームアプリ開発ツール「Apache Cordova」をサポートする。
米Microsoftは5月12日(現地時間)、テキサス州ホーストンで開催のイベント「TechEd North America 2014」において、「Visual Studio 2013 Update 2」のリリースを発表した。
同社がサティア・ナデラCEOの下で推進する「モバイル第一、クラウド第一」戦略の一環として、マルチプラットフォームのモバイルアプリ開発をサポートした。
Visual Studioでは既に、昨年11月に発表した米Xamarinとの提携でiOSおよびAndroidアプリを開発できるようになっているが、新たに「Apache Cordova」をサポートする「Visual Studio tooling support for Apache Cordova」のプレビューをリリースした。
Apache Cordovaは、HTML、CSS、JavaScriptを使ってマルチ端末のモバイルアプリを構築できるオープンソースのプラットフォーム。これにより、iOS、Android、Windows Store、Windows PhoneアプリをVisual Studioで開発できる。
開発したアプリは「Apache Ripple」でシミュレートできる。新ツールではVisual StudioのデバッガーをApachr Ripple、ローカルのイミュレーター、端末に接続できるので、例えばAndroid 4.4搭載端末で稼働するJavaScriptやDOMをVisual Studio内でデバッグできる。
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