DMM.make、Photoshopから直接3Dプリント注文が可能に 素材も選べる
DMMとアドビが提携し、「Photoshop CC」で作成したデータを「DMM.make」に直接送信し、3Dプリントできるようになった。
DMM.comは6月26日、アドビシステムズと提携し、画像編集ソフト「Photoshop CC」から「DMM.make」に直接3Dプリントを発注できるようになったと発表した。3Dプリントプロファイルを開発し、ソフト内に実装するタイプのサービス連携は日本初という。
Photoshop CCで作成した3Dプリントデータの出力先として「DMM」が選べるようになった。石膏、アクリル樹脂、ナイロン、金属などから素材や色を選び、最適化したデータを保存。そのままDMM.comにアップロードし、出力を注文できる。
イラスト作成のツールとして使われることの多いPhotoshopのユーザーに向け、解説動画を掲載した「2D→3Dコース」のページを設け、これまで3Dデータを扱ったことがない人にも訴求する。
Photoshop CCに3Dプリント用の3Dモデル作成機能が追加されたのは今年1月。アドビシステムズ デジタルイメージング製品担当の栃谷宗央さんは、「予想以上に反響が大きく、米国で先行していたサービスとの連携部分を日本でもなるべく早く始めたいと思っていた。内容や価格などを比較考慮してDMM.makeに決めた」と話す。
DMM.comは今回の連携を踏まえ、現在1800点出品されている3Dデータや商品を販売する「クリエイターズマーケット」の出品数増をはじめ、3D事業をさらに拡大していきたい考え。
クリエイターのコミュニケーションを促進するため、新たなものづくりの拠点として、工作機械のそろった「ガレージ」、その場で3Dプリントを注文できる「3Dプリントセンター」、ものづくり企業の集う「テックシェアオフィス」を併設した施設を東京・秋葉原に開設する予定だ。
DMM.com 3D事業部の岡本康広さんは「3Dプリントに興味を持っていてもデータ作りはまだまだハードルが高い。イラストや写真に関わるクリエイターにとって一般的なツール、Photoshopとつながることでより3Dの楽しさに親しんでもらえる人が増えるのでは」と期待を寄せている。
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