ニュース
成田空港Webサイトが復旧 CMSに不正侵入受け改ざん被害、閲覧者にウイルス感染の恐れ
不正アクセスによる改ざんを受けて公開を一時停止していた成田空港Webサイトが復旧。CMSに外部から侵入されてサイトを書き換えられ、悪意あるサイトに誘導する攻撃を受けていたという。
成田国際空港は3月5日夕、不正アクセスによる改ざんを受けて公開を一時停止していた成田空港公式Webサイトと同社企業サイトを復旧させた。3日午前0時20分〜5日午前1時までにサイトにアクセスしたユーザーはウイルスに感染した恐れがあるとし、ウイルスチェックを行うよう呼び掛けている。
CMS(コンテンツ管理システム)に外部から侵入されてサイトを書き換えられ、ウイルスに感染するサイトに誘導する攻撃を受けたという。空港公式サイトや企業サイトの一部ページにアクセスしようとすると、悪意のあるサイトに自動的に誘導される状況になっていた。ユーザーの個人情報流出などは現在のところ確認していないという。
対策として、攻撃対象となったCMSを閉鎖し、ファイルの更新を手動に変更。Webサイトの全コンテンツについて不具合を修正し、問題ないことを確認した。サーバにセキュリティ対策を追加し、全ファイルのセキュリティチェックを実施。ウイルスを検知しないことを確認したという。両サイトは5日午前1時から午後5時37分まで公開を停止していたが、復旧させた。
同社は「ご迷惑及びご心配をお掛けいたしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後はさらに対策・監視を強化するとしている。
関連記事
- 成田空港Webサイトが改ざん被害 閲覧者にウイルス感染の恐れ
成田空港の公式Webサイトが不正アクセスによる改ざんを受け、閲覧者がウイルスに感染した恐れ。 - 技術評論社サイトが改ざん被害 フィッシング原因でサーバOSを入れ替えられる
技術評論社がWebサイトを改ざんされる被害。アクセスした人に不正プログラムの感染確認を呼び掛けているほか、被害を受けた状況を詳細に報告している。 - 阪大理学部Webサイトが改ざん 閲覧者にウイルス感染の恐れ
大阪大学理学部のWebサイトが改ざんされ、閲覧者がPCにウイルスに感染した恐れ。 - 「リーブ21」公式サイト、不正アクセスで改ざん サイト停止
「リーブ21」の公式サイトが不正アクセスによって改ざんされていたことが分かり、一時閉鎖されている。 - 「ワコール」Webサイト改ざん、閲覧者にウイルス感染の恐れ 32サイト停止、サーバ移転へ
ワコールは、同社公式サイトが不正アクセスで改ざんされたと発表した。現在サーバの移行作業を行っており、再開は4月下旬以降を予定している。 - KADOKAWAの公式サイトが改ざん 閲覧者がマルウェア感染の恐れ
KADOKAWAのサイトが不正アクセスで改ざん。オンラインバンキングなどの情報を盗み出すトロイの木馬が仕込まれており、閲覧者が感染した恐れがある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.