Google、“仮想現実版Android”を開発中か──Wall Street Journal報道
Googleが、VR専用Androidの開発に向けて数十人規模のエンジニアチームを立ち上げたとWall Street Journalが報じた。
米Googleが、仮想現実(VR)HMD向けのAndroidを開発していると、米Wall Street Journalが3月6日(現地時間)、この件に詳しい2人の情報筋の話として報じた。
Wall Street Journalによると、GoogleはVR版Android開発のために数十人のエンジニアチームを結成し、VR版をスマートフォン版と同様に無償で提供する計画という。
Googleは、Android端末をダンボール製ゴーグルに組み込んで使う簡易VR HMD「Google Cardboard」プロジェクトを昨年6月に発表し、12月には専用アプリストアを立ち上げている。
既に一般向けに発売されているVR HMDとしては、韓国Samsung Electronicsの「Gear VR」がある。これは「GALAXY Note 4」をディスプレイとして使い、コンテンツは米Oculus VRの「Oculus Rift(プロトタイプ)」向けのものを利用できる。Oculus Riftの製品版は数カ月中に発売される可能性がある。Oculus Riftには固有のOSはなく、Windows、OS X、Linuxで開発キットを使ってコンテンツを開発する。
先週サンフランシスコで開催されたGame Developers Conference(GDC) 2015では、Oculus Riftの他、米Valveの「SteamVR」を採用する台湾HTCの「HTC Vive」やソニーの「Project Morpheus」、Microsoftの「HoloLens」などが披露され、注目を集めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Microsoft、拡張現実HMD「HoloLens」向けXboxゲームのためのAPI提供へ
Microsoftは、拡張現実HMD「Microsoft HoloLens」でXboxのゲームをプレイできるようにするための「holographic API」をWindows Insider Programで提供する。 - PS4で遊べる仮想現実HMD「Project Morpheus」に新型試作機 16年上半期に発売へ
PS4に接続できる仮想現実HMD「Project Morpheus」の新型試作機は、ディスプレイを液晶から有機ELに代え、120fpsの映像表示に対応した。16年上半期中の商品化を目指す。 - HTC、HMDの「Vive」とフィットネスバンド「Grip」を発表
HTCが、VRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」と初のフィットネストラッキングバンド「HTC Grip」を発表した。Viveの製品版はホリデーシーズンに、Gripは今春発売の予定だ。 - Apple、「スマホを使ったHMD」特許を取得
Appleがスマートフォンを使ったヘッドマウントディスプレイ(HMD)についての米国特許を取得した。 - LG Electronics、プラスティック製HMD「VR for G3」をG3購入者に無料提供
LGが、GoogleのダンボールHMDをベースにしたプラスティック製の「LG G3」専用VR体験HMDをG3購入者に無償提供する。 - SamsungのHMD「Gear VR」、199ドルで発売
SamsungがOculusと共同開発したヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Innovator Edition」を米国で199ドルで発売した。使うには約800ドルの「GALAXY Note 4」も必要。