Raspberry Pi 2向け「Windows 10 IoT Core」プレビューと“Arduino Certificated”版開発を発表
Microsoftは「Build 2015」で、Raspberry Pi 2とIntelのMinnowboard Maxで稼働する「Windows 10 IoT Core」の「Insider Preview」をリリースした。また、Arduino.ccとの提携で“Arduino Certified”Windows 10を開発する。
米Microsoftは4月29日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2015」において、IoT(モノのインターネット)版Windows 10について発表した。
「Windows 10 IoT Core」プレビュー版
2月の予告通り、英Raspberry Pi Foundationの超小型コンピュータ「Raspberry Pi 2」および米IntelのMinnowboard Maxで稼働するIoT版Windows、「Windows 10 IoT Core」のInsider Previewをリリースした。Dev Centerのダウンロードタブから入手できる。開発者はDev Centerに用意されている各種開発ツールを使うことで、IoT向けのWindowsアプリを開発できる。ただし、このInsider Previewはまだラフなもので、フィードバックに基いて改善していくとしている。
Arduino.ccとの提携
ワンボードマイコンプロジェクトArduino(米国側)との提携により、Arduino公認OSとしてArduino版Windows 10を構築する。その最初の段階として、同日「Windows Remote Adruino」と「Windows Virtual Shield for Arduino」をGitHubで公開した。
Microsoftは、Arduino版Windows 10の可能性として、ArduinoベースでWindows 10を搭載する監視カメラを例に挙げた。Windowsプラットフォームでは、使いやすいユーザーインタフェース、カメラのクラウドへの接続、モーション検知や顔/音声認識の画像処理機能を開発しやすいとしている。
Windows Remote Adruinoでは、Windows 10端末をArduino Shieldに無線接続でき、ユニバーサルアプリから直接Arduinoを操作できる。
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