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ソフトバンク通期、純益3割増 Supercellなど海外事業が貢献
ソフトバンクの通期業績は、売上高・純益とも3割増と好調だった。傘下のSupercellなど海外事業が貢献した。
ソフトバンクが5月11日に発表した2015年3月期の通期連結業績(IFRS)は、売上高が前期比30.1%増の8兆6702億円、純利益は28.5%増の6683億円となった。傘下の米通信会社Sprintや米モバイル端末卸売大手Brightstar、スマートフォンゲームのフィンランドSupercellなどが売上増に貢献した。
営業利益は、前期にガンホー・オンライン・エンターテイメントとウィルコムの支配獲得時に企業結合に伴う再測定による利益を計上していた反動から8.8%減の9827億円。税引き前利益は38.2%増の1兆2770億円だった。
Sprint事業の売上高は、14年3月期は買収後の13年7月11日から計上していたのに対し、15年3月期は全期間にわたって計上したため増加。セグメント利益も黒字転換した。Brightstarの売上高も、前期は2カ月分のみ計上していたのに対し、同期は全期間にわたって計上したため増加した。Supercellは事業が順調に成長した。
ソフトバンクモバイルの純増数は184万件。新規契約が前期より減少し、販売数は前期比82万件減の1335万件にとどまった。2年間契約の満期を迎えた非音声端末の解約数が増加し、解約率は1.33%と前期比較0.06ポイント上昇した。ARPU(1人当たり月間収入)は前期比220円減の4230円。
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