「Windows 10」のWebブラウザ「Edge」はActiveX非サポート、サンドボックス化
Microsoftが、次期OS「Windows 10」の標準Webブラウザ「Microsoft Edge(コードーネーム:Project Spartan)」ではAvtiveXやHBOなどの旧技術をサポートしないことなど、セキュリティについて説明した。
米Microsoftは5月11日(現地時間)、次期OS「Windows 10」の標準Webブラウザ「Microsoft Edge(コードネーム:Project Spartan)」のセキュリティについて説明した。
幾つかのポイントについて紹介する(詳細は公式ブログを参照されたい)。
「ActiveX」など、脆弱な古い技術はサポートしない
1996年に発表したインターネット関連技術「ActiveX」をはじめ、「VML(Vector Markup Language)」「BHO(Browser Helper Objects)」「VBScript」などの古い技術は脆弱性の原因になるため、サポートしない。こちらの公式ブログに、サポートしない技術一覧とサポートしない理由の詳しい説明がある。
同社は、Edgeでは性能と安全性の向上のために、Edgeの新しいレンダリングエンジン(これも「Edge」という名称)ではInternet Explorer(IE)のエンジン「Trident」から22万行以上のコードを削除し、新たに30万行以上追加したという。
EdgeはPDFレンダリングとAdobe Flashをビルトイン機能としてサポートする。
BHOのサポート終了によってIEでお馴染みのツールバーなどがなくなるが、サードパーティー開発者は引き続きHTML/JavaScriptベースでの拡張機能構築が可能だとしている。
Edgeは「ユニバーサルアプリ」なのでサンドボックス化されている
Edgeは「Universal Windowsアプリ」として提供される。Univesal Windowsアプリとは、モバイルからPCまで、あらゆるWindows 10搭載端末で稼働するアプリで、1つのバイナリをAPIによって端末別に提供する。つまり、端末ごとにサンドボックスが提供される。Edgeが訪問するすべてのWebページはサンドボックス内でレンダリングされる。
また、Universal Windowsアプリなので、アップデートはWindows Updateではなく、Windows Store経由で行われることになる。
デフォルトで64ビット
Edgeは64ビット版では設定にかかわりなく64ビットモードで稼働する。これにより、セキュリティ機能のASLR(Address Space Layout Randomization)がより強化されるという。
変更履歴:発表日を5月13日としていましたが、11日の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2015/5/14 20:00]
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