ニュース
“中国のApple”Xiaomi、いよいよ欧米進出(まずは周辺機器販売から)
中国スマートフォン市場2位のXiaomiが、米、英、仏、独で試験的なオンラインストアを開設する。ただしスマートフォンは販売せず、扱うのはバッテリーパックやヘッドフォンのみだ。
中国Xiaomi(小米科技)は5月15日(現地時間)、米、英、仏、独でオンラインストアを試験的に開設すると発表した。公式Facebookページで、ショッピングに必要なMiアカウントの取得を呼び掛けている。
新たなグローバルサイトmi.comによると、開店は米太平洋時間の5月18日午後7時。同社の主力のスマートフォンやタブレットは販売せず、バッテリーパック、ヘッドフォン、フィットネス端末などの周辺機器のみだ。
同社は「中国のApple」とも呼ばれ、米Apple製品に似たデザインの端末を廉価で提供することで中国市場のトップに立った(第1四半期にAppleに首位を奪われたが)。世界市場でも昨年第3四半期には出荷台数で3位になっている。
同社は1月、“2015年の抱負”として販売地域の拡大を宣言しているが、幹部のヒューゴ・バラ氏は昨年7月の段階ではXiaomiの海外進出の戦略は、新興国市場がターゲットであり、欧米進出はまず新興国市場での足場固めが終わってから、と語っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Apple、中国スマートフォン市場でXiaomiから首位奪う──IDC調べ
IDCの第1四半期の中国におけるスマートフォン市場調査によると、総出荷台数が過去6年間で初めて前年同期より減少し、前期トップだったミッドレンジ端末のXiaomiからハイエンドのiPhoneを販売するAppleが首位を奪った。 - Xiaomi、新ハイエンド端末「Mi 4i」でインド上陸
中国のスマートフォン市場でトップシェアを誇るXiaomiが、世界進出の第一歩としてインドでハイエンド端末「Mi 4i」を1万2999ルピー(約2万5000円)で発売する。 - Xiaomi、2014年の売上高は135%増の743億元で世界進出宣言
昨年世界スマートフォン市場でSamsung、Appleに続く3位に躍進した中国Xiaomiが、2014年の売上高や増資の実施を発表し、2015年は海外進出を拡大すると宣言した。 - Xiaomi、IDCの世界スマートフォン出荷台数ランキングで3位に躍進
“中国のApple”とも呼ばれる中国Xiaomi(小米科技)が、米IDCの7〜9月期のメーカー別世界スマートフォン出荷台数ランキングで3位にランクインした。Samsungはシェアを9ポイント落としての首位、Appleは2位だった。 - Appleのジョナサン・アイブ氏、「デザインのまねは賞賛ではなく盗みだ」
アイブ氏はインタビューの最後に聴衆から「Xiaomiが中国のAppleと呼ばれることをどう思うか、デザインのまねは賞賛だと思うか」という質問を受け、「特定の企業についてではないが、デザインのコピーは賞賛ではなく、窃盗だと思う」と答えた。 - Xiaomi、先進国には当分進出しないとヒューゴ・バラさんがきっぱり