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「YouTube for Artists」にデータ解析ツール追加 日本語で利用可能に
「ミュージック インサイト」を使うと、例えば初音ミクの楽曲は昨年9月から累計6000万回以上再生されており、再生が最も多いのは日本の大阪、日本以外ではタイのバンコクであることや、再生回数が最も多いのは「ロミオとシンデレラ」であることなどが分かる。
米Google傘下のYouTubeは6月3日(現地時間)、3月に立ち上げたアーティスト向けサービスサイト「YouTube for Artists」に、地域別のユーザー数などを確認できるツール「ミュージック インサイト」を追加したと発表した。また、日本語を含む22カ国語で使えるようになった。
ミュージック インサイトでは、YouTubeでの楽曲(公式のものだけでなく、Content IDで識別できたユーザーがアップロードしたものも含む)再生回数に基いて、「視聴回数の合計」「ファン層の概要」「人気の曲」のデータを確認できる。ファン層の概要は国あるいは都市単位でファンの多い場所のランキングが分かるので、アーティストはツアーを組む参考にできるとしている。
このツールはアーティスト自身だけでなく、一般ユーザーも利用できる。ただし、本稿執筆現在日本語での入力には対応していないようで、初音ミクはHatsune Miku、坂本龍一はRyuichi Sakamotoでヒットした。
YouTube for Artistにはこの他、YouTubeアナリティクス活用方法やファン獲得のコツなどが説明されている。
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