Google、ニュースキュレーション「YouTube Newswire」立ち上げ
Google傘下のYouTubeが、ニュース価値の高い(偽物ではない)新着動画を出来事別にキューレーションして提供する新サイト「YouTube Newswire」を立ち上げた。
米Google傘下のYouTubeは6月18日(現地時間)、ニュース価値の高い新着動画をテーマ別にキュレーションして提供する新サービス「YouTube Newswire」を発表した。
YouTubeはこのサービスの目的を「ジャーナリストに主要な出来事をめぐる報道価値のある動画を発見するリソースを提供すること」としている。米Facebookとも提携するソーシャル通信社、米StoryfulがYouTube上の動画から有用で正確なコンテンツを独自技術と人力で発見・検証し、Newswire上にキュレーションする。従って、メディアはNewswireに掲載されている動画を(偽物かどうか心配せずに)安心して記事にエンベッドできるとしている。
このサイトには、世界中の新着ニュース動画が掲載されるという。本稿執筆現在は、米サウスカロライナ州チャールストンで同日発生した黒人教会銃撃事件関連の動画集がトップに掲載されている。犯人逮捕の瞬間に居合わせた一般ユーザーによる目撃動画や米連邦政府によるこの事件に対する公式声明動画など、10本以上の関連動画がまとまっている。
YouTubeはまた、ジャーナリストが目撃動画の信ぴょう性を自分で判断できるようになるためのコンテンツをまとめた教育的サイトFirst Draft Coalitionの今秋の立ち上げと、世界中の人権問題を一般ユーザーからの投稿動画に基いて考えるプロジェクトWitness Media Labsも発表した。First Draft Coalitionに掲載予定のコンテンツの一部を、Mediumで見ることができる。
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