Twitter、直接製品購入もできる「ページ」とそれをまとめた「コレクション」のテストを開始
CEOが交代したばかりのTwitterが、製品や場所の画像や購入ボタン(米国でのみ利用可能)、関連ツイートをまとめた「ページ」や、そのページをパートナーがキュレーションする「コレクション」をタイムライン上に表示しはじめた。
米Twitterは6月19日(現地時間)、ユーザーがTwitter上で欲しい製品や訪れたい場所についての情報を入手しやすくするための2つの取り組みのテストを開始したと発表した。
1つは、製品や場所の情報をまとめた「ページ」。例えば書籍のタイトルを検索すると、出版社によるその書籍のページが表示される。ページは、製品の画像、価格、Twitter内でその製品を購入できる「Twitterで購入」ボタンあるいはメーカーのオンラインショップへのリンク、その製品に関連する「人気のツイート」の一覧で構成されている。
Twitterは昨年9月からツイート内購入のテストをしてきたが、米国ではページで利用できるようになるようだ。
下の図は、出版社Penguin Random Houseの書籍「The Martian」のページだ。書影と価格、購入ボタン(Twitter内でのショッピングが利用できるのは現在は米国のみ)の下には、例えば雑誌の書評ページへのリンクや好意的な感想ツイートが並ぶ。
もう1つは、Twitterのパートナーがこうしたページやツイートをテーマ別にキュレーションする「コレクション」だ。例えばPenguin Random Houseは「The Martian」を含む火星関連書籍のコレクションを投稿している。同社の9冊の火星関連書籍がまとめられており、それぞれの書影をタップすると各書籍のページが開き、その場で購入できる。
Twitterはまず、Nikeや米Apple傘下のBeats by Dreなどのメーカーや、大手CATVのHBO、IT関連メディアのTechCrunchなどをパートナーに選んだ。今後パートナーは拡大していく計画という。
メーカーやメディアはコレクションを展開することで、プロモ広告とは別の形で自社製品の情報をTwitterユーザーに届け、しかも販売に直結させることができる。メディア向けのコレクションのベストプラクティスがこちらで紹介されている。
コレクションの作り方については、こちら。
Twitterはディック・コストロCEOの退任の発表後、今秋にスタートする人力キュレーションツール「Project Lightning」の構想も明らかにしている。
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