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Twitter、MAUは3億超も売上高はダイレクトレスポンス広告が不調で予測を下回る

Twitterの1〜3月期決算は売上高は74%増だが予測を下回る4億3594万ドル、純損失は拡大し、1億6244万ドルだった。月間アクティブユーザー数(MAU)の伸び鈍化は続いているが、ようやく3億人の大台を超え、3億200万人だった。

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 米Twitterは4月28日(現地時間)、2015年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。売上高は前年同期比74%増の4億3594万ドル、GAAPベースの純損失は1億6244万ドル(1株当たり25セント)で、前年同期(1億3236万ドルの赤字)より赤字幅が拡大した。純損失は前期に続き、株式報酬費や買収関連コストの影響が大きい。そうした特別費用などを除いた非GAAPベースでは4651万ドルの黒字(1株当たり7セント)だった。

 売上高はアナリスト予測(4億5620万ドル)を下回ったが、非GAAPベースの純利益はアナリスト予測(4セント)を上回った。

 同社は売上高が(自社の)予測を下回った原因として、ダイレクトレスポンス製品(アプリインストール広告など)が予想通りに伸びなかったことを挙げ、この影響は翌四半期にも続くと説明した。同社はまた、ダイレクトレスポンス広告企業のTellApartを買収したことを発表した(別記事)。

 月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比18%増の3億200万人。ようやく3億人の大台を超えた。前期からは0.5%増と、増加率の鈍化が進んでいる。モバイルからのMAUがMAU全体に占める割合は前期と変わらず80%だった。

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MAUの推移

 広告による売上高は前年同期比72%増の3億8800万ドル。モバイル広告が広告収入全体に占める割合は前期より1ポイント増の89%だった。

 データのライセンシングなどからの売上高は95%増の4800万ドル。米国外からの売上高は109%増の1億4700万ドルで、売上高全体の34%を占めた。

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売上高推移

 ディック・コストロCEOは発表文で「ダイレクトレスポンス製品は始めたばかりで、今後強化していく計画だ。(中略)われわれの戦略とTwitterにとっての長期的な機会に自信を持っている」と語った。

 今後の見通しについては、第2四半期の売上高を4億7000万〜4億8500万ドルとした。2015年通年の売上高を前期に発表した23億〜23億5000万ドルから21億7000万〜22万7000万ドルに下方修正した。これは、ダイレクトレスポンス製品の不調に加え、第3四半期中に完了する見込みのTellApartの買収コストを加味したことによるという。

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