家族や不審者を動画で顔認識するスマートホームカメラ「Welcome」 仏Netatmoが日本で発売
顔認識技術を搭載したスマートホームカメラ「Welcome」が発売された。玄関に設置し、家族の帰宅や不審者の侵入を知らせる。
動画で顔認識する技術を搭載したスマートホームカメラ「Welcome」を仏Netatmoが日本で発売した。自宅への人の出入りをリアルタイムにスマートフォンに通知し、家族の在宅/不在を遠隔から映像付きで確認できる。価格は2万9800円(税込)。
円柱状のシャンパンゴールドの本体を玄関に設置し、搭載されたフルHDカメラで動画を定点撮影する。事前に登録した顔と名前を結び付け、家族の帰宅時や、知らない顔が検知された時の警告などをWi-Fi経由でユーザーのスマートフォンに通知する。
写真ではなく動画で顔認識する世界初の技術は自社開発。何度も認識することで徐々に精度は向上していくという。プライバシーに配慮し、録画データはクラウドに送らず、保存と画像処理は端末内で行う。家族1人ずつに対して通知や録画の有無や頻度は調整できる。
カメラはデイビジョン、赤外線LEDを用いたナイトビジョンの2パターンがあり、周囲の明るさに応じて自動的に切り替わる。データ保存先として8GバイトのSDメモリーカードが同梱されており、通常の用途であれば数日分は保存できるという。データがいっぱいになると、古いものから順次消えていく仕組みだ。とっておきの動画はアプリから端末に保存することもできる。
働く両親が職場から子どもたちの様子をリアルタイムに知る、離れて暮らす高齢の家族を見守る――などの用途を想定する。同社のマテュー・ブロードウェイCOOは日本発売にあたり、「地震など災害時に、家族の安否や居場所を確かめるのにも役に立つのではと期待している」と話している。
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