進むモバイルシフト スマホ&タブレットからのメディア利用時間、全体の25%超に 博報堂DY調査
携帯・スマホ、タブレットからのメディア利用が、テレビやPCを含む総接触時間の4分の1を超えた。博報堂DY調査。
スマートフォンとタブレット経由のメディア接触が全体の25%超に――博報堂DYメディアパートナーズは7月7日、「メディア定点調査2015」の結果を発表した。デジタルメディアの伸長、特にモバイル利用の急速な成長が目立つ。
1日当たりのメディア総接触時間は383.7分で前年から横ばい。携帯電話・スマートフォン、タブレットのみが増加しており、それ以外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、PCはいずれも減少した。調査を始めた06年から伸び続けているのは携帯・スマホのみで、PCは11年の81.7分をピークに減少している。
総接触時間におけるメディア別構成比を見ると、テレビが39.9%と初めて40%を割り込んだ。デジタルメディアのシェアは年々拡大し、全体の44.0%に。特に携帯・スマホ(20.9%)とタブレット(5.4%)の合計が26.3%と全体の4分の1を超え、モバイル利用の伸びが目立つ。
1日当たりのメディア総接触時間が6時間以上の「メディアヘビー接触層」は06年の38.9%から10ポイント以上伸長し、49.6%と半数に迫っている。10時間以上の長時間利用者の増加率が高く、5.3%(06年)から11.3%(15年)に倍増した。一方、06年時点では3割以上存在した、4時間未満の「メディアライト接触層」は、2割強に減少している。
東京のスマートフォンの所有率は69.2%と、前年より10ポイント上昇し、5年間で7倍強に。タブレット端末の所有率は約3割だった。
調査は1〜2月に、東京、大阪、愛知、高知の4カ所で実施。15〜69歳の男女から計2504サンプルを集めた。
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