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ネット時代に必要な著作権の仕組みとは 文化庁、著作物の利用円滑化ニーズを公募
文化庁が著作物の利用円滑化のためのニーズの募集を始めた。ネットの発達に伴う新たなニーズを把握し、柔軟性の高い権利制限規定のありかたなどを検討することが目的。
文化庁は7月7日、著作物の利用円滑化のためのニーズの募集を始めた。デジタル・ネットの発達に伴う新たなニーズを把握し、柔軟性の高い権利制限規定や円滑なライセンシング体制のありかたを検討することが目的。著作物の利用に課題を感じている人は、メールや郵送などで、その内容や対策案を応募できる。募集は7月27日まで。
募集するのは、
(1)どんな種類の著作物をどんな場面・方法で利用する際に課題があるか。また、そういった利用ができないために、ビジネスにどのような支障があるか
(2)(1)の利用は著作権法のどの規定と関係があるか
(3)(1)と(2)で挙がった課題の解決方法について、権利制限規定の見直しで解決すべきと考える場合はどのような制度を望むか。また、ライセンシング体制の充実によって解決すべきとお考えの場合は、具体的にどのような環境整備を望むか
――など。可能な限り具体的に記述し、関連文献や資料・データなどとともに、郵送かFAX、メールで意見を提出する。文化庁は募集したニーズを踏まえて検討を行い、今後の政策立案に活用する。応募の詳細はWebサイトで。
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