AppleとSamsungにGSMAが組み込みSIM立ち上げ協力を要請中──Financial Times報道
次期iPhoneには「Apple SIM」が搭載されるとうわさされる中、GSMAがAppleとSamsungに消費者向け端末の組み込み型SIM(e-SIM)立ち上げに協力するよう要請しているとFinancial Timesが報じた。
携帯通信事業者のグローバルな業界団体GSM Association(GSMA)が近く発表する一般消費者向けスマートフォン向けの組み込み型SIM(以下e-SIM)イニシアチブ「Consumer Remote SIM Provisioning」で、米Appleおよび韓国Samsung Electronicsと話し合いを進めていると、米Financial Timesが7月16日(現地時間)、GSMAへのインタビューに基いて報じた。
e-SIMは従来のスマートフォンなどに差すSIMカードと異なり、文字通り端末に組み込まれており、キャリアの切り替えをアプリで行えるというものだ。このイニシアチブには、KDDI、NTT Docomo、AT&T、Deutsche Telekom、Etisalat、Hutchison Whampoa、Orange、Telefonica、Vodafoneなどがサポートを表明している。
Appleは昨年10月に発表した「iPad Air 2」のLTE版に独自のキャリアスイッチ可能SIM「Apple SIM」を搭載した(日本は非対応)。
Financial Timesは、Apple SIMは次期iPhoneにも搭載されることになり、e-SIMがこれに取って代わることはないと予測する。
GSMAは、いずれにしてもe-SIMの実用化は2016年中になるとしている。
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