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日立、人工知能とビッグデータ活用で三菱東京UFJ銀行の生産性向上支援
日立製作所は、三菱東京UFJ銀行の行員から行動データを収集して人工知能で分析し、生産性の向上につなげる取り組みを支援する。
日立製作所は9月25日、三菱東京UFJ銀行の生産性向上を人工知能技術を活用したビッグデータ分析で支援する取り組みを始めたと発表した。行員の行動データを収集し、サービス内容の改善につながる要因を自動的に抽出。改善施策の立案などに役立てるという。
今年3月から6月にかけ、名札型ウェアラブルセンサー(日立ハイテクノロジーズ製)を使って行員の行動データを収集。人工知能技術による分析で、組織の生産性を示す指標「組織活性度」を算出した。行員のコミュニケーション頻度、業務の継続時間なども計測し、職位や年齢、懇談会参加などの要因が組織活性度に与える影響も定量化したという。
今後取り組みが本格化する中で、具体的な仮説や改善施策の立案に役立てる。同社では、営業店やコールセンターなどのフロント業務をはじめ、金融機関のサービス向上に貢献したいとしている。
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