エイベックス・グループ・ホールディングス(AGHD)は9月28日、音楽著作権管理会社のイーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の筆頭株主となり、両社の事業統合に向けた協議を始めると発表した。
株式取得はAGHDの100%子会社であるエイベックス・ミュージック・パブリッシング(AMP)が行う。3社は事業統合の目的として「音楽著作権の管理向上および利用促進」を掲げ、「楽曲の権利者及び利用者双方によりよいサービスを提供し、著作権管理事業者として音楽産業・文化のさらなる発展に寄与する」としている。
AMPからの出資比率はイーライセンスが34.4%、JRCが46.6%となる。JRCは9月30日付けでAGHDの持分法適用関連会社となるほか、10月1日付けでAMP代表取締役社長の阿南雅浩氏がイーライセンスの代表取締役社長に就任する予定。
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