Tesla、ファルコンウィングの新モデル「Model X」発表 “生物兵器防御ボタン”付き
Tesla Motorsがついに「Model X」を発表した。7人乗りのSUVで、ファルコンウィングドアが目を引くが、安全性に注力した“最も安全で最速な”SUVだとイーロン・マスクCEOは主張する。納車は2016年下半期の予定。
電気自動車(EV)を開発・販売する米Tesla Motorsは9月29日(現地時間)、新型SUV「Model X」を発表した。2016年下半期発売の予定。
上の画像のような「ファルコンウィング」ドアが目を引くが、安全性を第一に配慮しており、“車史上最も安全で最速なSUV”と謳う。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の安全基準で5つ星(最高点)を獲得した。
また、一般の車の数倍サイズのエアフィルターを搭載しており、車内の空気は“病院のように清浄されている”とイーロン・マスクCEOは語った。内気循環設定ボタンのアイコンが生物兵器のシンボルになっており、イベント会場から笑いが起こったが、マスクCEOは「これは本当に生物兵器防御ボタンなんだ」と応じた。
後部座席のファルコンウィングドアのデモでは、両隣に数インチの間隔で他の車を停めてドアを開けて見せた。ドアにはセンサーが付いており、天井の高さを検知するので天井にぶつかることもないという。運転席のドアは、キーを持ったドライバーが近づくと自動的に開く。
2モデルあり、主なスペックは以下の通り。
価格はまだ発表されていないが、米CNBCにTeslaの広報担当者が語ったところによると、13万2000〜14万4000ドルになる見込みという。
Tesla Xの専用ページで予約を受け付けているが、予約するだけでも5000ドル必要だ。
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