Google AdWords、表示されたディスプレイ広告のみを課金対象に
Safariで広告をブロックできるアプリが人気を呼ぶ中、Googleがディスプレイ広告の課金方法を変更し、「料金を支払うのは、アクティブビューによって広告が視認可能であると評価された場合だけ」にすると発表した。
米Googleは9月30日(現地時間)、オンライン広告サービスAdWordsのディスプレイ広告の単価制を、CPMから画面上に表示された場合のみ課金するvCPM(viewable CPM)に移行すると発表した。
画面上に表示されるというのは「広告の50%以上の面積が画面に1秒以上露出」するインプレッション(=Viewable Impression)を意味し、GoogleはViewable Impressionを持つ広告を「Active View(アクティブビュー)」広告と呼ぶ。
同社は昨年12月、ディスプレイ広告のインプレッションの56.1%は画面上に表示されないという調査結果を発表した。今回の変更は、この調査結果を考慮したものという。
AdWordsのヘルプには「すべてのインプレッション単価(CPM)は、視認範囲のインプレッション単価(vCPM)という新しいタイプの単価制に移行します。これに伴い、インプレッション単価制は利用できなくなります。」とあり、「料金を支払うのは、アクティブビューによって広告が視認可能であると評価された場合だけ」としている。
Googleは、米AppleがiOS 9で追加した「コンテンツブロッカー」とそれを利用する広告ブロックアプリについては触れていないが、少なくともブロックされた広告について課金される懸念はなさそうだ。
同社はまた、動的リマーケティングで表示する広告を改善し、端末のタイプに合わせて広告の形やサイズを最適化するだけでなく、背景や枠の色を自動的に広告に合わせる。たとえば表示するロゴが青と黄色であれば、背景と枠をそれに合わせる。
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