エイベックス・グループ・ホールディングスが、日本音楽著作権協会(JASRAC)に委託していた約10万曲の著作権管理を引き上げる――日本経済新聞(電子版)が10月16日付けでそう報じた。
エイベックスは現在、音楽著作権管理でJASRACに次ぐシェアを持つイーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の筆頭株主となり、両社の事業統合に向けた協議を進めている。日経新聞によれば、エイベックスはJASRACと結んでいた音楽著作権管理契約を一斉に見直し、今後はイーライセンスのもとで管理する方針を固めたという。
移行対象には、浜崎あゆみさんや安室奈美恵さん、EXILEといった人気アーティストの楽曲も含まれるという。著作権管理団体の移行に当たっては各曲につき著作権者全員の合意が必要なため、年末までに変更手続きが完了するのはこのうち9割ほどになる可能性がある――と同紙は伝えている。
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