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東京モーターショー2015開幕 VW排ガス不正でEV・FCVに注目集まる 自動運転も

「東京モーターショー2015」が開幕。フォルクスワーゲングループの排気ガス不正を背景に、環境対応車に注目が集まる。

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 「東京モーターショー2015」(一般公開日10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)が10月28日、報道関係者向けに先行公開された。44回目を迎える今年は、11カ国160社が参加。9月に判明した独VolksWagenグループの排気ガス不正を受け、燃料電池自動車(FCV)、電気自動車(EV)に注目が集まるほか、ここ数年で革新が進む自動運転技術の出展も目立つ。

 トヨタ自動車の「FCV PLUS」は、水素を原動力とするFCVコンセプトカー。単に移動にエネルギーを消費するだけでなく、駐車中は電力を社会インフラの一部に提供し、水素エネルギーが普及した未来を想起させる。

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FCV PLUS

 本田技研工業の新型FCV「CLARITY FUEL CELL」は、水素がフル充てんだと、700キロメートル以上の走行距離を実現、車内は大人5人が快適に座れる――など、昨年トヨタが発売した「MIRAI」のスペックをしのぎ、来年3月の量産を目指すという。

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CLARITY FUEL CELL
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カルロス・ゴーンCEO

 日産自動車は、軽自動車タイプのEV「TEATRO for DAYZ」を投入。「TEATRO」(イタリア語で「映画館」の意味)をうたい、真っ白な室内に計器類やゲーム画面などを投影できる。スマートフォンなどのデジタル機器になじみ深い若者に関心を持ってもらう狙いだ。その他に、EVと自動運転をコンセプトに作られた「IDS Concept」、新型のEVシステム「Pure Drive e-Power」を搭載する「GRIPZ Concept」も出展する。カルロス・ゴーンCEOによれば、「エマージェンシーブレーキを全車種に搭載する」とも明言し、同社の強みである安全性とEVを全面に押し出していく方針だ。

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TEATRO for DAYZ
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IDS Concept
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GRIPZ Concept

 三菱自動車はスポーツ用多目的車(SUV)のEV「MITSUBISHI eX Concept」を初披露。同社の電動化技術と四輪制御技術のほか、高速道路での自動運転も実現した。富士重工業は運転システム「アイサイト」を進化させ、自動運転技術を導入したSUVのコンセプトカー「SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT」を出展する。

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MITSUBISHI eX Concept
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SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT

 マツダは、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカー「RX-VISION」を参考出展。環境性能とパフォーマンスを両立させる独自の技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用し、他社との差別化を図り、同社の小飼雅道CEOは「オンリーワンのブランドを目指して挑戦を続ける」と意気込む。

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RX-VISION

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