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ロボットを身近に――品川女子学院に「Pepper」登場、生徒がアプリ開発(2/2 ページ)

人型ロボット「Pepper」に搭載するアプリを品川女子学院の生徒が開発。保健室で生徒を励ましたり、登下校を見守る姿などがお披露目された。

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「卒業アルバムに載せる写真を笑顔にしたい」

 玄関には校舎を案内するPepperが登場。胸のタブレット画面を使って「講堂」「音楽室」などへの道順を案内する。「初めて学校に来たとき、校舎が複雑で分かりにくかった」という生徒の経験から生まれた機能だ。

 表示する画像や動画は生徒たちがiPadで撮影し、男子トイレの位置を“重要なポイント”として紹介するなど、女子校ならではの工夫も。

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Pepperが校舎案内を担当
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来場者は行きたい場所をタッチ
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写真や動画で説明
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目印となるポイントも解説

 Pepperの顔認識機能も活用し、登下校する生徒の笑顔を読み取ると、自動的に写真を撮る。中学2年生の村田夏望さんは「日ごろからみんなの笑顔が固いと思っていた」と話す。「卒業アルバムに載せる写真が“つくり笑い”では困るので、Pepperの楽しい言葉やポーズで本当の笑顔になってほしい」(村田さん)

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顔認識機能を活用
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Pepperのカメラで撮影

生徒に“人間とロボットの共存”を考えてもらう

 同校は2012年から中学・高校の1年生を対象にプログラミングの授業を導入。今回の取り組みは、企画会議で「人間とロボットの共存」という意識を持ってもらい、アプリを開発する――という2段階とし、授業内容のさらなる充実を目指した。酒井春名情報科主任は「自分たちで作ったアプリが『Pepper』という目に見える形で出来上がると、プログラミング授業へのモチベーションにつながるのでは」と期待を寄せる。

 ヘッドウォータースの塩澤正則事業部長は「松岡修造さんのセリフやラジオ体操を踊るなど、大人は到底思いつかないアイディアに驚かされた」という。「ロボットの用途が拡大する中で、生徒さんの豊かな発想がロボット作りに生かせれば」(塩澤事業部長)

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