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トヨタ、人工知能技術の研究開発に10億ドル投資 米国シリコンバレーに新会社

トヨタ自動車は、人工知能技術の研究・開発に取り組む新会社「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE」を米国シリコンバレーに設立すると発表した。

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 トヨタ自動車は11月6日、米カリフォルニアのシリコンバレーに人工知能の研究・開発に取り組む新会社「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE」(TRI)を来年1月に設立すると発表した。今後5年で約10億ドルを投じ、人工知能技術を応用した「事故を起こさない車」などの開発を目指す。

 車に関するものだけでなく、人工知能技術を通じたビッグデータ活用により、広く社会の課題を解決する技術や商品の開発を進める。新会社のCEOには、人工知能の権威と名高いギル・プラット氏が就任。社員数は約200人を予定し、マサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学と連携を強め、研究体制を強化する。プラットCEOによれば、モビリティ分野以外にも、新材料の探索や生産管理システムに人工知能技術を応用するという。

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ギル・プラット氏

 トヨタ自動車は過去20年にわたり運転支援システムの開発に尽力しており、Googleの自動運転カーに同社の技術が応用されるなどの成果を上げてきている。

 今回の発表に先行し、9月にはMIT、スタンフォード大学と「連携研究センター」を設立。人工知能研究で先行する米国に拠点を構え、自動運転技術のほか、ロボットや情報サービスなど事業拡大を目指してきた。

 プラットCEOは発表会で、東京モーターショーでの豊田章男社長のスピーチを引用し、「(ヒットを生み出せるかは分からないが)今度は私がバッターボックスに立つ番だ。チャレンジこそ世界を変える力だと信じている」と述べた。

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トヨタ自動車の豊田章男社長とギル・プラットCEO(右から)

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