音楽専用単体アプリ「YouTube Music」登場 1タップでノンストップ視聴も可能
Google傘下のYouTubeが、音楽動画に特化した単体アプリ「YouTube Music」をまずは米国でiPhoneおよびAndroid向けにリリースした。広告付きでアーティストのアルバム全曲再生などが可能で、YouTube Redユーザーであれば広告なしでオフライン再生も可能。「Google Play Music」にはない機能もある。
米Google傘下のYouTubeは11月12日(現地時間)、音楽専用の無料アプリ「YouTube Music」を米国のAppleのApp StoreとGoogle Playで公開したと発表した。日本を含む米国外でのリリースについては発表されていない。
同社は有料サービス「YouTube Red」を発表した際、YouTube Musicを昨年11月に招待制で開始した「YouTube Music Key beta」の正式版と説明したが、新アプリは「YouTube Gaming」や「YouTube Kids」と同様の、YouTubeの1つの機能に特化した単体アプリと考えた方がよさそうだ。YouTubeで公開されている膨大な音楽ビデオを検索し、再生できる。
広告が表示されるが、月額9.99ドルのYouTube Redに登録すれば広告非表示で利用でき、オフライン再生も可能になる。
Googleが9月に発表した「Google Play Music」との大きな違いは、(当然だが)動画付きであること。また、アプリを起動して何か動画を1つタップすると、その動画と関連性が高いとYouTubeのエンジンが判断した動画がノンストップの“ステーション”として再生され続ける。
Google Play Musicのようにプレイリストを作成したり、手持ちの音楽をアップロードすることはできないが、ユーザーの視聴履歴を反映し、パーソナライズした複数のステーションが「My Station」に表示される。
レーベルやアーティスト側が公開していれば、アルバム全曲再生も可能だ。プロモーションビデオがない楽曲を再生している間はアルバムジャケットの画像が表示される。
YouTube Redユーザーであればさらに、YouTube MusicをBGMに他のアプリを使ったり、動画をロードせずに「オーディオモード」で音楽だけをストリーミングすることも可能だ。
まだYouTube Redに登録していないユーザーがYouTube Musicアプリをインストールした場合、自動的に2週間だけYouTube Redの機能を無料で使える(クレジットカード情報の入力は不要)。
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