音楽サービスのPandora、破産申請の競合Rdioの主要資産を買収
オンライン音楽サービス老舗のPandoraが、SpotifyやApple Musicと競合する音楽ストリーミングサービスRdioの技術やサービスなどの主な資産を7500万ドルで買収する。同社は来年、新しいサブスクリプションサービスを立ち上げるとしている。
米オンライン音楽サービスのPandoraは11月16日(現地時間)、競合する米Rdioの技術や人材を含むほとんどの資産を買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約7500万ドル(約93億円)で、取引は2016年第1四半期(1〜3月)に完了する見込み。
2005年にサービス提供を開始したPandoraは、「ネットラジオ」と称する、ユーザーの好みに基づく音楽ストリーミングが特徴。サービス提供は米国内のみで、2014年のユーザー数は調査会社Statistic Brain Research Instituteによると約8000万人だ。サブスクリプションサービスもあるが、広告ベースの無料サービスが中心。オンライン音楽サービスの先駆的企業だが、近年のスウェーデンSpotify、米Appleの「Apple Music」や米Googleの「Google Play Music」などの競合する音楽サービスの台頭にさらされている。
Rdioは2009年創業の、Apple Musicのようなサブスクリプション制音楽ストリーミングサービス。ユーザー数は110万人と規模は小さいが、85カ国以上で利用できる(日本では利用できない)。同社は同日、米連邦破産法第11条の適用を申請した。
Pandoraは、世界最大の音楽サービスになる目的でRdioを買収したと説明した。同社は来年、新たなサブスクリプション制音楽サービスを開始するという。Rdioは、「今日サービスがなくなることはない」とし、「向こう数週間以内に」今後について発表するとしている。
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