東京五輪エンブレム公募スタート 幅広く一般から募集
2020年東京五輪公式エンブレムの公募がスタートした。18歳以上の個人や、18歳以上の個人を含むグループで申し込める。
2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが白紙撤回された問題で、組織委員会は11月24日、エンブレムデザインの再公募を特設サイトで始めた。18歳以上の個人や、18歳以上の個人を含むグループで応募でき、受賞歴などは問わない。受け付けは12月7日まで。
18歳以上で日本国籍・日本国内の住民票を持つ外国籍の人なら誰でも応募できる。10人以内のグループでの応募も可能だ。グループの代表者が応募資格を満たしていれば、それ以外のメンバーは18歳未満でも応募できる。応募は1人・1グループ1点限り。
「全員が自己ベスト」「多様性と調和」などの大会ビジョンに沿ったデザインを募る。提出するのは、デザイン案と、デザインをグッズなどに適用した「展開案」のデータで、形式はJPEGとPDF。デザイン案のタイトル(20文字以内)とコンセプト(200文字以内)も必要になる。
作成は描画ソフトで行い、手書き作品のスキャンや写真に撮ったものはNG。提出は特設サイト限定。電子メールや郵送・持ち込みなどでの提出はできない。
応募作品は、多くの人に共感してもらえること、大会の象徴となること、個性的であること、デザインとして優れていること――などを考慮して審査。王貞治さんや夏野剛さんなどが参加するエンブレム委員会(委員長:宮田亮平 東京芸術大学学長)で審査し、組織委員会の理事会で採用作品を最終決定する。
結果は来年春ごろに公式サイトなどで発表。採用作品の応募者氏名の公表は、本人と相談して対応する。
エンブレムをめぐっては、アートディレクターの佐野研二郎さんがデザインしたものがいったん採用されたものの、他のデザインとの酷似が相次いで指摘されるなどしたため白紙撤回。再公募されることになった。
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