マーク・ザッカーバーグ夫妻に長女誕生、Facebookの持株99%を慈善事業へ
Facebookの共同創業者、マーク・ザッカーバーグCEOは12月2日、第一子である長女が誕生したことをFacebookで発表した。新しい家族であるマックスちゃんへの公開書簡という形で、同氏と妻のプリシラ・チャン氏が保有するFacebook株の99%(450億ドル相当)を存命中に慈善事業に投じると語った。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOと妻のプリシラ・チャン氏は12月1日(現地時間)、第一子(長女)が誕生したことをFacebookで発表した。名前はマックス(Max)ちゃん。
米Bloombergによると、正式な名前はマキシマ(Maxima)で、マックスは愛称とのこと。
ザッカーバーグ氏は自身のFacebook Noteで公開した「私達の娘への手紙」という投稿で、「君は既に私達に君がこれから生きていく世界について真剣に考える理由を与えてくれた」と娘に語り掛けた。
同氏は、「すべての両親と同じように、私達は君が育っていく世界を良くしていきたい」とし、世界にある様々な問題と、その解決の目標について説明する(当然、世界の人々をインターネットで結びつけることも解決策の1つだ)。
この公開書簡でザッカーバーグ氏は、夫妻で保有するFacebook株の99%(450億ドル相当)を、こうした問題を解決するために存命中に寄付する計画も明らかにした。夫妻はそのために、慈善団体「Chan Zuckerberg Initiative」を立ち上げた。両氏はこの団体で、教育や病気などの問題に取り組んでいくという。
両氏は米Microsoftの共同創業者ビル・ゲイツ氏と著名投資家のウォーレン・バフェット氏が2010年に立ち上げた慈善的取り組み「Giving Pledge」にも参加しており、資産の半分以上を慈善事業に寄付するとしていた。
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変更履歴:Chan Zuckerberg Initiativeの立ち上げをFacebookページの記載に基いて2009年としていましたが、団体としての設立は長女誕生に合わせたものでした。お詫びして訂正いたします。[2015/12/2 13:30]
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