Google Chromeのプッシュ通知機能、ボタン設置が可能に
Google Chromeのバージョン48βがリリースされた。プッシュ通知機能に、リマインダー設定やサービスの呼び出しなどが可能なボタンを追加できるようになった。
米Googleは12月3日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」のWindows、Linux、Mac、Android、Chrome OS向けバージョン48βをリリースしたと発表した。
このアップデートで、バージョン42からWebオーナー向けに提供されているプッシュ通知機能に、ユーザーがクリックできるカスタムボタンを追加できるようになった。
プッシュ通知は、「Push API」と「Notifications API」を使ってChromeのユーザーにプッシュ通知を送る機能。例えばオークションサイトで入札した商品の動向などが、そのサイトのページを閉じていても届くようになる。
この通知ウィンドウに、ユーザーが選択できる複数のボタンを追加できるようになる。例えば気象情報サイトからの明日の天気予報通知に、傘を忘れないよう当日プッシュ通知するよう設定するボタンや、タクシーを手配するボタンを追加できる。
Googleによると、Chromeでは1日当たり3億5000万件以上のプッシュ通知が送信されているという。
Chrome 48 βのAndroid版ではこの他、「Presentation API」と「Cast Web SDK」を使ってWebサイトをGoogle Cast端末にキャストできるようになった。また、端末のアクセス環境に応じて表示するWebサイト構成要素を減らすことでパフォーマンスを保つ開発者向けの機能も追加された。
Chrome 48の安定版リリースは来年1月初旬の見込みだ。
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