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「あかつき」軌道投入は「成功期待できる」 予定通りエンジン噴射 「軍艦のように頑丈だった」(3/3 ページ)
金星探査機「あかつき」が5年越しの金星周回軌道投入に成功したとみられる。設計寿命を超え、満身創痍のはずだが「軍艦のように頑丈だった」と中村プロジェクトマネージャは驚く。
あかつきの再挑戦を見守った国民に対しては、「5年間、見捨てずに温かく見守ってくださったことがありがたいと思う。今回のリカバーですべてが償えるわけではないが、今度われわれが取るデータが世界の研究者に使われていくことでご理解いただけるとありがたい」、あかつきに搭載したメッセージプレートにメッセージを寄せた26万人には「やっと着きました。特急券払い戻しできないのは申し訳ありません」と述べた。
あかつきは休む間もなく観測を始める。7日午後2時〜5時ごろからテスト観測をスタート。まず赤外線カメラなどを使って雲を撮影する。カメラは試験起動済みで、「非常に健全」な状態。3カ月間試し撮りを続けて機器をチューニングし、4月から本格的な観測をスタートする。
あかつきの冒険は、軌道投入で終わりではない。「これからです」――工学責任者の石井信明プロジェクトエンジニアは、こう話しているという。
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