Microsoftの「OneDrive」、15GBの無料容量がオプトインで持続可能に:容量無制限はなくなるが
Microsoftが、11月に発表した容量無制限の終了を含む「OneDrive」の提供方向変更について、ユーザーからの批判を受けて修正した。非Office 365ユーザーは、2016年1月31日までに手続きさえすれば15GBの容量(と15GBのカメラロールボーナス)を保持できる。
米Microsoftは12月11日(現地時間)、11月に発表したクラウドストレージサービス「OneDrive」の提供方法変更について、修正を発表した。非Office 365ユーザーは手続き(方法は後述)により、15GB(+カメラロールのボーナス15GB)を保持できる。
11月に発表された変更では無料容量が減り、「Office 365」ユーザーに2014年10月から提供されていた容量無制限が1TBに減らされた(詳細はこちらの記事)。
この変更に対し、Microsoftが開設している「OneDrive UserVoice」(UserVoiceはユーザーからの製品に対する意見を聞くサービス)に「われわれのストレージを返せ」という意見が投稿され、7万件以上の支持が寄せられた。
これを受け、Microsoftは以下のように変更内容を修正した。
個人向け「Office 365」ユーザー
変更内容は11月の発表と変わらないが、この決定に不服なユーザーに対しては、全額払い戻しする。無料容量は予定通り、無制限ではなくなり、1TBになる。
Office 365に加入していないOneDriveユーザー
11月の発表では、現在15GBある無料容量が5GBになり、15GBのカメラロールボーナスもなくなることになっていたが、こちらのリンクで「Keep your free storage」ボタンをクリックすれば、そのまま保持できる。このリンクは2016年1月31日まで有効だ。それまでにボタンをクリックしないと、無料容量は5GBになってしまう(5GB以上使っている場合は向こう1年間は保存しておける)。
企業向けOffice 365ユーザー
今回の発表では触れられていない。
MicrosoftはUserVoiceで、「11月の発表は、われわれの製品を使ってくださる顧客の皆様を責めているように受け取られたことに気づいた。これについて、本当に申し訳なく思っており、コミュニティーに謝罪する」と語った。Microsoftは11月の発表で、容量無制限を中止する理由の1つとして、OneDriveを大量のファイルのバックアップ場所として使うユーザーがいたため、と説明した。
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