Teslaのイーロン・マスクCEO、「ハッカーが1カ月で自動運転カーシステムを自作」報道に“訂正”
iPhoneのハッキングなどで知られるジョージ・ホッツ氏が1人で自動運転カーシステムを開発したというBloombergの記事に関し、Tesla Motorsが自社サイトで“記事の訂正”を掲載した。イーロン・マスクCEOは「あの記事は正確じゃない」とツイートした。
米Tesla Motorsは12月17日(現地時間)、米Bloombergが16日に報じた「ハッカーが1カ月で自動運転車を開発した」という記事について、(なぜか)サポートページで反論した。
Teslaが問題としている記事は、iPhoneやPlayStation 3(PS3)をハックしたことで知られる米国人ハッカー「geohot」ことジョージ・ホッツ氏(26歳)が、わずか1カ月で自動運転カーを開発したというものだ(この記事についてはこちらを参照されたい)。
Bloombergは、ホッズ氏が運転する自動運転車に同乗した様子をYouTubeで公開(記事末に転載)している。
この反論自体は無署名だが、イーロン・マスクCEOが自身のTwitterで「バンス(訳注:この記事を書いたアシュリー・バンス氏)の自動運転車についての記事は正確じゃない」とこの反論へのリンクをツイートした。
バンス氏は、マスク氏の伝記「イーロン・マスク 未来を創る男」の著者でもある。マスク氏はかつて、この本の内容についても反論したことがある。
Teslaの反論(タイトルは「記事訂正:"The First Person to Hack the iPhone Built a Self-Driving Car"」となっている)によると、短い距離をテストするくらいなら可能でも、個人や小さな企業が、幅広い知識と技術が必要な量産向けの自動運転システムを提供できる可能性は非常に低いという。
「機械学習システムを99%正確にするのは比較的簡単だが、信頼性を99.9999%にまで高めるのは非常に困難で、自動運転システムにはこの信頼性が必要だ」と主張。
さらに、記事でバンス氏がTeslaが完全内製ではなく外注部品(MobilEyeの視覚チップ)を使っていると指摘した部分について、「Teslaの自動運転システムは自社内で設計・開発したものであり、記事にあるようなベンダーの技術をパッケージし直したものではない。(中略)MobileEyeの部品を採用したのはこの部品が世界一だからだ」と反論した。
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