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鯖江市、図書館でビーコン活用 スマホで本の位置を探せるアプリ「さばとマップ」
カーリルと鯖江市図書館が、図書館内のビーコンデバイスを利用し、本の位置を探せるスマホアプリ「さばとマップ」の提供を始めた。
カーリルと鯖江市図書館(福井県)は1月6日、館内に設置したビーコンデバイスの位置情報をもとに、蔵書の位置を地図上で検索できるスマートフォン向けの無料アプリ「さばとマップ」(iOS/Android)の運用を開始した。
アプリを起動して書名などを検索すると、スマホやタブレットの画面上に書棚の位置情報が表示される。館内に約130台設置されたビーコンデバイス(iBeacon)を使って、本のある場所だけでなく、ユーザーの現在地も表示する。図書館のシステムとも連携し、貸し出し中の本もアプリから予約できる。
同社は2014年9月に名古屋大学附属図書館でビーコンを用いる図書館サービスの実証実験をスタート。同技術と、鯖江市図書館が公開するオープンデータを活用し、アプリを開発した。今後は案内図(配架図)をクラウド上で管理するサービスの準備を進め、鯖江市図書館に限らず「全国の図書館の"探しやすさ"改善を目指す」としている。
同アプリのソースコードは、GitHub上でオープンソースとして公開されている。
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