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Googleの「ハングアウト」がP2Pサポート開始
Googleのメッセージングサービス「ハングアウト」がピアツーピア(P2P)通信をサポートし始めた。ヘルプページには「通話の音質と画質を向上させるために、可能な限りピアツーピア通信を使用します」とある。
米Googleの統合メッセージングサービス「Hangouts(日本では「ハングアウト」)」がピアツーピア(P2P)通信をサポートし始めた。2月4日ごろからハングアウトを使うとそのような通知が表示されるようになり、Googleは米VentureBeatに対し、サポートを開始したと認めた。
ハングアウトは、WindowsおよびMac版Chrome、iOS、Androidをサポートするメッセージングサービス。テキストでのメッセージング、音声通話の他、グループ動画チャットも可能だ。
ハングアウトのヘルプページには「通話の音質と画質を向上させるために、可能な限りピアツーピア通信を使用します。」という説明がある。ハングアウトは基本的には、Googleのサーバを介して通話を接続している。
ヘルプページにもあるように、P2Pを利用するにはIPアドレスが必要で、IPアドレスが分かれば相手に自分のおおよその現在地などが分かってしまう可能性がある。
米MicrosoftのSkypeは既にP2Pで接続しており、専用ツールを使えばSkypeのアカウントからそのユーザーのIPアドレスを割り出せるようになっていた。同社は先月、この問題に対処したと発表した。
本稿執筆現在、ハングアウトがP2Pで接続されているかどうかを確認するメニューなどは表示されない。
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