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Twitter、いじめ対策で「Trust and Safety Council」立ち上げ
「いじめとの戦い」と「表現の自由」との最適なバランスを模索するTwitterが、この問題を解決するために人権やいじめに関する外部の専門組織と協力する評議会「Trust and Safety Council」を立ち上げた。
米Twitterは2月9日(現地時間)、ユーザーがTwitter上で安心して自己表現できるようにTwitter上での「いじめとの戦い」と「表現の自由」との最適なバランスを目指す取り組みの一環として、多数の外部組織との協力の下で「Trust and Safety Council」を立ち上げたと発表した。
この評議会は、世界中の40以上の人権やいじめに関する専門的な組織から成り、Twitterがサービス上のいじめ問題を解決するために協力していくという。
専用ページには、同評議会に参加する団体の一覧が表示されているが、具体的な活動内容はまだ不明だ。
Twitterでは匿名で復数のアカウントが作れることもあり、嫌がらせやいじめなどに悪用されることが多い。Twitterはいじめの報告ツールやいじめツイートを非表示にするための人間の専門チームを置くなどして対策しており、新評議会の発足でこうした対策をより強化していくとしている。
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