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2050年には世界人口の半数が近視に 10億人に失明リスク──研究機関が警告
2050年には世界人口の半数に当たる約50億人が近視になり、10億人が失明リスクにさらされると研究機関が警告している。
2050年には世界人口の半数に当たる約50億人が近視になり、そのうち10億人は失明リスクにさらされる──オーストラリアの研究機関がこのほど、こうした予測を発表した。背景にはデジタル機器を間近に見続ける環境があると指摘し、対策が必要だと警鐘を鳴らしている。
豪ブライアン・ホールデン視覚研究所の推計によると、2000年時点では世界人口の22.9%に当たる約14億人が近視で、うち1億6000万人が強度の近視。だが今後は増加し、2050年には予測世界人口の49.8%に当たる47億6000万人が近視となり、9億4000万人が強度の近視になると予測した。強度の近視は失明の要因の1つだ。
研究者は、原因の1つとして生活スタイルの変化を挙げる。屋外で過ごす時間が減る一方、PCやスマートフォンなどのデジタル機器を近くで見続ける活動が増えているためだ。
研究者は対策として、より包括的な近視治療の必要性や子どもへの眼科診断の徹底などを提唱。また、デジタル機器を見続ける時間を減らし、屋外で過ごす時間を増やすよう促していくことも必要だろうという。
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