Microsoft、Windowsタブレット向けスタイラス手書きアプリ「Plumbago」
Microsoftの技術インキュベータープロジェクト「Microsoft Garage」が、Windows 8.1/10搭載タブレット向け手書きアプリ「Plumbago」をMicrosoft Storeで公開した。ペン(鉛筆)とノートの使い勝手のデジタルでの再現を目指しており、「Surface Pen」の消しゴムもサポートする。
米Microsoftは2月19日(現地時間)、Windows 8.1/Windows 10を搭載するタブレット向けの手書きメモアプリ「Plumbago」(鉛筆の芯に使う黒鉛という意味)をMicrosoft Storeで無料で公開したと発表した。日本語化はされていないが日本でもダウンロードできる。
Plumbagoは、同社の技術インキュベータープロジェクト「Microsoft Garage」のアプリ。同プロジェクトは「Invite」や「Send」など、様々なマルチプラットフォームアプリを提供している。(Plumbagoは少なくとも現在はWindows専用アプリだ。)
Plumbagoは、ペン(あるいは鉛筆)とノートという、デジタル化された今日でもまだ日常的に使われているメモ手段の使い勝手をスタイラスと指によるタッチに最適化したタブレット向けアプリで再現したものという。
同社のメモアプリ「OneNote」も手書きに対応しているが、スタイラスの筆圧や「Surface Pen」の消しゴムにも対応するなど、OneNoteよりさらにスタイラスによる手書きに重点が置かれている。
右上のラジアルメニュー(位置は自分で変えられる)でペンの種類やインクの色、消しゴムを選べる(新しいSurface Penであれば、消しゴムはそのまま使える)。このメニューではカット&ペースト、保存なども選択できる。Plumbagoで描いたオブジェクトは、カットしてそのままWordやOneNoteなどにペーストできる。
スタイラスと指の切り替えは左端のメニューで行う。外部から写真や画像を取り込み、サイズを拡大/縮小することも可能だ。
ファイルは「ノートブック」という概念になっており、1冊のノートブックは25ページ。紙のノートと異なり、すべてのページを一度に表示できる。ノートブックは自分で表紙の色やタイトル、ページの種類(横罫か方眼罫かなど)を選んで追加できる。
本稿執筆現在、Microsoft Storeには41のレビューがついており、平均評価は5点満点で4点だ。
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