高校生の男子8割、女子7割が「ネットで小遣い稼いだ経験がある」
男子高校生の8割、女子高校生の7割が「ネット上で小遣いを稼いだ経験がある」――10〜18歳の子どものスマホ利用についての調査結果をデジタルアーツが発表した。
「高校生は、男子の8割、女子の7割がネットで小遣いを稼いでいる」「女子高校生の7割がネットの友達が『リアルでも会いたい』」――デジタルアーツは2月22日、子どものスマートフォンの利用状況に関する調査結果を発表した。
10〜18歳の携帯電話所有者のうち、スマホ所有率は70.6%。高校生は97.6%と高く、中学生は昨年度から14ポイント増の76.2%に。特に女子中学生は81.9%(昨年度は69.9%)へと大幅に増えた。1日当たり平均3.0時間使用しており、最も長い女子高校生は5.9時間だった。
使用頻度の高いアプリには、「LINE」(66.3%)、「YouTube」(53.4%)、「ゲーム」(40.9%)が並んだ。写真共有アプリ「写真袋」は6.2%で、特に高校生が14.6%と高い。女子高生は「Twitter」(75.7%)、「Instagram」(33%)利用率の高さが目立つ。
女子高校生の7割がネットの友達が『リアルでも会いたい』
スマホを購入後、8.9%が「家族とのコミュニケーションが減った」とした一方、25.6%が「ネット上の友達とは増えた」と回答。ネット上の友達との連絡頻度は、「ほぼ毎日」が47.6%と最も高く、特に女子中学生は63.6%が「ほぼ毎日」とした。
ネット上の友達と「リアルでも会ってみたい」と希望するのは全体の49.4%。女子中学生は59.1%、女子高校生は68.5%と「リアル化」を望む傾向が強い。ネット上のリスクについて話す機会と頻度は、学校では69.6%、家庭では75.9%が経験があると回答している。
「ネット上の小遣い稼ぎの経験」男子高校生の約8割、女子高校生の約7割
全体の30.7%がネット上で小遣い稼ぎの経験があると答えた。中でも男子高校生は79.6%、女子高校生は68.5%が「あり」と回答。平均月収は1万円未満が86.8%だった。
小遣い稼ぎを始めたのは「追加で遊ぶお金が欲しいから」(47.4%)、「自分の好きな時間・ペースで稼げるから」(33.2%)といった理由のほか、「自分で稼がないといけないから」(30.5%)というケースも多い。稼ぐ方法については「ポイント交換」が76.8%と高く、「中古品の販売」(12.6%)、「写真・動画の投稿による再生・閲覧数で」(8.9%)などだった。
調査は今年1月、携帯電話やスマホを所持する全国の小・中・高校生男女618人、0〜9歳の子どもを持つ保護者595人の合計1213人を対象に行った。
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