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NASA、“ISS勤務ロボットにより良い目を”コンテスト開催 賞金総額1万ドル
国際宇宙ステーションでテスト中の人型ロボット「Robonaut 2」に3Dの物体を識別できる目を与えるためのアルゴリズムを募集するコンテストをNASAが開催した。賞金総額は1万ドルだ。
米航空宇宙局(NASA)は2月24日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)で“勤務中”のロボット「Robonaut 2」の3D視力を向上させるアルゴリズムを公募するコンテスト「Robonaut Vision Tool Manipulation」の開催を発表した。
Robonaut 2(以下「R2」)は、NASAが開発し、2011年2月にISSに送り込まれてテスト中の人型ロボット。現在はルーティンワークの一部を担当し、宇宙飛行士らをサポートしている。
現在は宇宙飛行士が直接R2を制御しているが、より自動化するためにはR2の“視力”を向上させる必要がある。R2に道具を掴ませ、使わせるためには、3Dの物体を認識するためのアルゴリズムが必要だ。
今回のコンテストは、そのアルゴリズムを募るものだ。3D認識アルゴリズムは既に幾つかあるが、いずれもハイエンドなシステム向きだ。R2が“見る”データはノイズが多いステレオビジョンデータなので、このデータからR2が3Dで物体を認識できるようにするアルゴリズムを新たに開発する必要がある。
コンテストは米開発者クラウドソーシング企業Topcoderのサイトで実施中だ。応募受付は3月1日まで。
商品総額は1万ドル(約112万円)。上位5人までに賞金が出る。詳細はこちら。
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